コロナ禍であっという間に1年が過ぎようとしています。
感染するとわずかな期間で命を奪うというコロナは憎き病魔です。
しかし一方で私たちはいろんなことを考えさせられました。
Facebookで、実際に会ってもいないのに友達が何人いるとか・・・。
Twitterのつぶやきに直接話を聞いた訳でもないのに,「いいね」を安易に返事をしたり・・・。
顔が見えないSNSを利用して軽い気持ちで誹謗中傷したり・・・。
寄席やライブ会場に足を運ばずに,ネットで演芸や音楽を楽しんだり・・・。
「じゃあ,もう人と会わなくてもええんか?」 「集まらなくてええんか?」
「それならそれで,そんな時代にしてやる!」というのが,コロナだったように思います。
会えないとなると、会いたくなるし一緒にご飯も食べたい。のびのびと旅もしたい。
生で演芸や音楽も楽しんでみたい。一席おきに座って密やかに笑うより,肩を寄せ合って大い
に笑いたい。ありったけの声で遠慮なく歌いたい。マスクなんか外してちゃんと表情が見たい!
当たり前だった事がどんどんくつがえされていく中で,今までの世の中はどんなに有り難かっ
たのかよくわかりました。
しかしこの世の中の現実に立ち向かっていかなくてはならない。
無観客の落語会。リモートによる落語会。
あらゆる手段で落語を提供しようと,私も試みています。
家からリモート配信する時,家族から「今日は,匍匐前進の日か?」と言われます。
うちは,小さな家なのでパソコン専用の部屋がなく,配信が始まると画面に映らないように
家族が匍匐前進でトイレに行ったり,お風呂に行ったりするのです。
「テレワークするんやったら,会社でやって!」と
奥様に言われたサラリーマンの気持ちが,よ〜くわかります。
できる事ならそうしたい。
無観客であっても,リモートであっても,私自身落語ができるのは楽しいです。
でも,お客様の笑いがダイレクトに響くLIVEに勝るものはない。
しばらくは,この試練の中で耐えるしかないのでしょう。
もうすぐ年が明けます。2021年こそはおめでたい年にしたい!
お元気でいてください。
また、笑顔でお会いしましょう。
よいお年を・・・
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