落語のキー

『第13回落語くらぶ』は、女流落語のパイオニア露の都師匠を迎えて「男と女の落語の演じ方」をテーマに聞きくらべました。
男社会で作られた落語を女の人がどう演じていくのか？どんな工夫があるのか？聞いてみたかったテーマでした。
まずは、それぞれの得意なフリートーク三風の「さん風のたより」と都師匠の「みやこ噺」の聞きくらべ。
大まかな筋を考えてトークを運ぶ私と、全く出たとこ勝負で話し出す都師匠の違うを感じてもらって、本題の対談をしました。

まずは言葉使い。
どうしても女が口にしづらい言い回しの部分は、全て柔らかく言い換えてこられたそうです。
そして演じ方。
これは意外にも男女に共通するものがありました。
それはキー。
歌でもキーの違いで男女で歌いやすい歌が違うように、自分のキーに合った落語を選ぶ、またキーを合わせる作業をするそうです。
「このネタ好きやけどようやらん」みたいなのは、男にもある事です。
それは感覚的に選択していましたが、キーが合うか否かとは考えもしなかった事です。
とても面白い話が聞けて、対談の後の落語が興味深く聞く事が出来ました。